ラテックス凝集反応による犬糸状虫成虫抗原の検出

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タイトル別名
  • Detection of Circulating Adult Heartworm Antigen using Latex Agglutination Test
  • ラテックス ギョウシュウ ハンノウ ニ ヨル イヌ シジョウチュウ セイチュウ

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抄録

犬糸状虫寄生診断のために開発された成虫抗原検出用のラテックス凝集反応キット (LA) と既に実用化されている酵素抗体法による診断キット (ELISA) を比較検討した. 犬糸状虫非寄生犬42例では, LAは35例 (83%), ELISAは41例 (98%) が陰性と判定され, ELISAの信頼度が高かった. 消化管寄生虫と陽性反応との関連性は両キットとも認められなかった. 末梢血ミクロフィラリア (mf) 陰性の犬糸状虫寄生犬37例では, LAは25例 (68%), ELISAは16例 (43%) が陽性反応を示し, 雌雄成虫寄生例, 単性寄生例, 未成熟虫寄生例ともLAの検出率がELISAより高かった. 末梢血mf陽性の35例では, LAは34例 (97%), ELISAは33例 (94%) で陽性であった. 両キットとも反応の強さは寄生数をおよそ反映したが, 反応程度から寄生数を推定することは困難であった.

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