Polyethylene terephthalate ボトル中での食品香気成分の変化

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タイトル別名
  • Changes of Volatile Compounds in PET Bottle during Storage
  • Polyethylene terephthalate ボトルチュウ デ ノ シ

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抄録

各種香気成分を添加した試料溶液をPET単層ボトル(300ml)に無菌的に充填し,香気成分の容器への収着並びに貯蔵中の変化についてガラス瓶及びパウチと比較,検討した.<BR>(1) 2カ月間の貯蔵により容器に収着された香気貯蔵の分配比(容器からの回収量/内容液からの回収量)はいずれも0.7以下と小さかった.しかしながら分配比はテルペン炭化水素類で最も大きく,同族列においては香気成分の構成炭素数の増加に伴い増大した.<BR>(2) 脂肪族アルデヒド類は溶存酸素により酸化され,各々対応する炭素数を有するカルボン酸を生成した.一方,環状構造をしたアルデヒド類は貯蔵中安定に存在し,その残存率はパウチあるいはガラス瓶と比較して同程度であった.<BR>(3) テルペンアルコール類の残存率に及ぼす溶存酸素の影響は認められなかった.<BR>(4) エチルエステル類はPETボトル,パウチ,ガラス瓶いずれの容器を用いても加水分解反応を受けたが,内面フィルムへ収着されやすいパウチでエステルの残存率,加水分解率ともに最小であった.

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