ヒトのマイスネル小体の形態学的研究，とくに加齢による変動の形態計測的検討

• 松岡 伸

  日本大学医学部皮膚科学教室

書誌事項

タイトル別名

• ヒト ノ マイスネル ショウタイ ノ ケイタイガクテキ ケンキュウ トクニ カ
• [Quantitative and qualitative studies of Meissner corpuscles in human skin, with special reference to alterations caused by aging (author's transl)].

抄録

皮膚の感覚受容器の1つであるマイスネル小体の加齢に伴う変化を20歳台から70歳台にわたる正常ヒト手指にて観察した．鍍銀法による神経線維染色では，マイスネル小体内神経線維は加齢とともに形態的に変化する．マイスネル小体に入る有髄神経線維を検討したところ，各年代間を通じて数は1本ないし2本がほとんどで，最高は4本である．部位的には，多くがマイスネル小体の近位の部位から入る．形態計測的検討より，マイスネル小体は加齢に従い大きさを増すが，70歳台ではむしろ減ずる．また大きさの変化は主として長軸方向に起るが，60歳台では短軸方向にも生ずる．加齢に伴いマイスネル小体は複雑な形態を示すが，これはねじれのためと思われ，またこの変化が特に顕著に起る年代かおるのを確かめた．加齢によるマイスネル小体の大きさの変化は，層板細胞の大きさの変化が主体であると考えられる．

収録刊行物

• 日本皮膚科学会雑誌

  日本皮膚科学会雑誌 91 (14), 1761-, 1981

  公益社団法人 日本皮膚科学会

詳細情報

• CRID: 1390001205740216576
• NII論文ID: 130004681719
• NII論文ID: 40003021670
• NII書誌ID: AN00196602
• DOI: 10.14924/dermatol.91.1761
• COI: 1:STN:280:DyaL387ks1WqsQ%3D%3D
• ISSN: 13468146
• ISSN: 0021499X
• NDL書誌ID: 2478936
• PubMed: 6977664
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I2478936
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/1982123957
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • PubMed
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可