姉妹神の周辺 : 竜女・吉祥天・弁才天をめぐって

書誌事項

タイトル別名
  • The Circumference of Sisters Deity : Ryunyo, Kisshoten and Benzaiten
  • シマイ シン ノ シュウヘン リュウニョ キチジョウテン ベンザイテン オ メ

この論文をさがす

抄録

吉祥天は奈良時代から人口に膾炙した存在だが、これと並ぶもう一人の天女である弁才天とは姉妹の如き関係と見倣されてきた。弁才天はまた、『法花経』の竜女とも習合し、中世には竜女を中心とした水界の女神達の習合のネットワークが現出する。これらは《女性性》を付与されており、その性的側面と両義性を強調される。今回は、こうした竜女の姉妹神の伝承を分析することで、女性神が何故女身をとらねばならなかったかという問題について考察した。

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 39 (5), 63-76, 1990

    日本文学協会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ