廃水処理汚泥中の微量元素の存在形態
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抄録
発生源を異にする廃水処理汚泥22種類中の微量元素36元素(Li,Be,Sc,V,Co,Ni,Cu,Zn,Ga,As,Rb,Sr,Y,Ag,Cd,Sb,Cs,La,Ce,Pr,Nd,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,Lu,Tl,Pb,Bi,Th,U)の存在形態を逐次抽出法で調査した。化学工場汚泥,食品工場汚泥,し尿処理場汚泥,下水汚泥のいずれにおいてもLi,Be,Sc,V,Ga,Rb,Y,Ag,Sb,Cs,ランタノイド(La~Lu),Tl,Pb,Bi,Th,Uは残渣態が主たる形態であり,CuとAsは有機態が主たる形態であった。これらの形態に属するものはいずれも難溶性である。Co,Ni,Zn,Sr,Cdは鉄・マンガン酸化物結合態の比率が高かったが,炭酸塩結合態及び交換態を主たる形態とするものは認められなかった。この3画分の合計(易溶性画分)濃度を火山灰土壌と比較すると,Ni,Cu,Zn,As,Cd,Sbは,ほとんどの汚泥において火山灰土壌を上回っており,汚泥連用に伴う土壌中の易溶性画分濃度の上昇が示唆された。
収録刊行物
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- 農業環境技術研究所資料
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農業環境技術研究所資料 (25), 1-17, 2001-03
農業環境技術研究所