静電力を用いた超高精細インクジェット記録技術の開発

書誌事項

タイトル別名
  • High Definition Ink-jet Printing with Electrostatic Force
  • セイ デンリョク オ モチイタ チョウコウセイサイ インクジェット キロク ギジュツ ノ カイハツ

この論文をさがす

抄録

静電力を用いた新しいインクジェット技術について報告する.この技術の大きな特徴の一つは微小なインク滴が大きな開口から飛び出すことである.このため従来のインクジェット方式で問題となる目詰まりに強く,2000dot/inch以上の解像度を実現できる.インクは静電プロッタや液体現像用などに使われるものと同様に,絶縁性溶媒中に帯電した色材を分散したもので,電極には先端を加工した注射針を用いて実験した.注射針内にインクを流し,色材と同極性の電圧を注射針に直接印加すると注射針先端に小さなメニスカスが形成され,注射針と記録媒体間の静電界で,帯電したインク滴が先端から吐出する.印加電圧のパルス幅や電圧値を変えることで記録ドットの大きさを変調できる.さらに帯電した色材を静電力で濃縮して飛翔させることができる.本論文では新しいインク滴飛翔メカニズムを持つインクジェット技術の概要と特徴について述べ,次に基礎的特性の実験結果について報告する.

収録刊行物

被引用文献 (5)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ