不均一な土壌水分分布がTDR 土壌水分測定値に及ぼす影響について

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  • The effect of heterogeneous soil-water distribution on the TDR measurement of soil-water content
  • effect of heterogeneous soil water distribution on the TDR measurement of soil water content

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抄録

TDRを用いて土壌水分量を推定する際,水分分布が不均一な条件下で測定される波形と市販の波形解析プログラムとの適用条件について検討を行った。砂層において先端部が乾燥している場合,計算されるパルスの反射ポイントは乾湿層間の境界面で発生する反射波の影響を受け,プローブの先端との間にずれを生じることが分かった。湿潤土層の水分量沒wet =0.29 m3m -3に対し乾燥土層の水分量θdryが0.15 m3m-3以下では,プログラムは不正確な反射ポイントを示し,水分量を過小に推定した。θdryが0.22 m3m-3になると反射ポイントの違いの影響は小さくなり,プログラムはほぼ正確な値を示した。乾燥層の厚さの違いは水分量の違いに比べて,波形に与える影響は小さかった。しかし,乾燥層の水分量が非常に小さくなると(θdry=0.05m3m-3),厚さに関係なく反射ポイントは乾湿層境界面で与えられ,水分量は過小に計算された。プローブにおける2本のロッド間で水分量が異なる場合,プログラムは水分量を常に過小に計算した。さらにコア部のロッドが乾燥側にある場合,その差は大きくなることが分かった。

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