医療用機器のリスク低減のための評価方法について

書誌事項

タイトル別名
  • Evaluation methodology to reduce medical risks at the treatment of medical equipments
  • 医療用機器のリスク低減のための評価方法について(薬剤混注作業におけるアンプル法とプレフィルドシリンジ法との比較検討を事例として)
  • イリョウヨウ キキ ノ リスク テイゲン ノ タメ ノ ヒョウカ ホウホウ ニ ツイテ ヤクザイ コンチュウ サギョウ ニ オケル アンプルホウ ト プレフィルドシリンジホウ ト ノ ヒカク ケントウ オ ジレイ ト シテ
  • In the case of medicine mixing with ampoules and those with pre-filled syringes(PFSs)
  • 薬剤混注作業におけるアンプル法とプレフィルドシリンジ法との比較検討を事例として

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抄録

医療機器は、操作が複雑なものも少なくなく、医療現場での時間切迫、作業中断、夜勤時の注意力の低下なども併わさり、誤操作に起因する医療事故も懸念される。医療事故を防止するためには、人間工学的な意味での機器のユーザビリティ向上も重要であるが、それ以前に、機器操作自体からリスクを排除、低減する必要があると考えられる。本研究では、医療機器の誤使用による医療事故防止のための作業の分析評価方法を提案し、プレフィルドシリンジ(PFS)法、及び、アンプル法による薬剤混注作業に当てはめた。具体的には、作業行為を手順に書き出し、手順に含まれるリスクを評価し、さらにユーザビリティ上の改善事項を指摘した。分析、及び模擬処方による実験の結果、医療事故防止上、プレフィルドシリンジ(PFS)法による混注は、アンプル法に比べて有効であることが明らかとなった。さらに、リスクをより低減するためには、アンプルにおいて、特に内容薬剤表示の人間工学的改善が必要など、対応すべき事項が明らかとなった。

収録刊行物

  • 人間生活工学

    人間生活工学 4 (1), 34-40, 2003-01-15

    一般社団法人 人間生活工学研究センター

被引用文献 (1)*注記

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