朱を奪う : 読者となること・読者へ書くこと(<特集>変容する読書論・読者論)

書誌事項

タイトル別名
  • Stealing Crimson : Being a Reader and Writing to the Reader(<Special Issue>The Transforming of Reading and Reader Theories)
  • 朱を奪う--読者となること・読者へ書くこと
  • シュ オ ウバウ ドクシャ ト ナル コト ドクシャ エ カク コト

この論文をさがす

抄録

「読者」論は、「作者」と「テクスト」の自律性を疑い、それらをコミュニケーションの回路の中に引き込んだ。本論では、「読者」の項を含んだ回路の中で、あらためて「書き手」の位置との関係について論じる。「書き手」は必ず「読者」であり、また「読者」に向けて書くことになる。読者の問題を、書くことにおける応答性を探る試みと繋ぎ、円地文子の初期小説を中心に、文学がつくる回路の軋みを抽出した。

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 52 (1), 40-50, 2003

    日本文学協会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ