塩素殺菌剤を用いたカラジウムの有菌下簡易培養法の開発

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  • Development of a micropropagation system for Caladium using a medium with disinfectant

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抄録

殺菌剤添加培地を用いたカラジウムの簡易培養法を開発した。本法では、オートクレープの代わりに殺菌剤(次亜塩素酸カルシウム)を用いて殺菌した。培養器には市販のポリエチレン袋を用い、培地の準備から有菌下での苗の移植方法までを解説した。普通の有菌室内において、有効塩素濃度105.6μMの次亜塩素酸カルシウム溶液をポリエチレン袋内のMS培地に添加するとともに、移植した多芽体に1056μMの同溶液を散布した。塩素殺菌剤は微生物の汚染を抑制した。殺菌剤の濃度は多芽体の増殖率には影響しなかった。‘ピンク・クラウド’について、処理区の苗の生育は無菌操作の対照区のものと同等であった。実用化に向けて、ポリエチレンバックの大きさと培養に用いる多芽体の大きさおよび密度、並びに培地の組成、品種間差について検討した。

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