駿河若シャモの無投薬飼育における緑茶抽出物添加による効果

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  • スルガ ワカシャモ ノ ムトウヤク シイク ニ オケル リョクチャ チュウシュツブツ テンカ ニ ヨル コウカ

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抄録

従来より、人に対して抗酸化作用、血糖上昇抑制効果等、種々の機能を示すことで知られる緑茶抽出物(以下緑茶)を駿河若シャモに飼料添加したところ、T細胞依存性液性免疫の指標であるヒツジ赤血球凝集抗体価及びT細胞非依存性液性免疫の指標であるブルセラ・アボルタス凝集抗体価では、各抗原接種1週後のピークにおいて緑茶添加区が抗菌剤区や無添加区よりも高い値を示し、同時に抗体価の持続も認められた。また、遅延型過敏反応による細胞性免疫も緑茶添加区では抗菌剤区や対照区に比し有意な腫脹差を認めたことから、緑茶の免疫増強効果が示唆された。経済性調査でも添加適正量では、対照区より優れ、抗菌剤区と同等の成績であり成長促進効果を促すことが示唆された。カンピロバクター排菌調査においては対照区に比べ排菌量が少なく、抗菌剤区と比べても少なかった。ストレス抑制効果においても緑茶添加区において、抗菌剤区や対照区よりもストレスの抑制傾向が示された。

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