百物語の黄昏 : 近代の百物語小説をめぐって(<特集>怪異をひらく-近代の時空へ)

書誌事項

タイトル別名
  • The Decline of "Hyaku-monogatari" : A Note on the Modern "Hyaku-monogatari" Stories(<Special Issue>The Anatomy of the Uncanny: Something Pre-modern in Modernity)
  • 百物語の黄昏--近代の百物語小説をめぐって
  • ヒャクモノガタリ ノ タソガレ キンダイ ノ ヒャクモノガタリ ショウセツ オ メグッテ

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抄録

百物語は江戸時代に流行した怪談会であるが、近代小説にはこの「場」を題材としたものがいくつか見られる。奇しくも明治四十四年には森鴎外と泉鏡花が、大正十三年には泉鏡花と岡本綺堂が、それぞれ百物語をテーマとした小説を発表した。本稿では、近代においては百物語を共有する「恐怖の共同体」が失われていることを指摘し、そのうえで、百物語小説がどのような意図によって書かれたかを、鏡花作品を中心として述べた。

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 54 (11), 16-26, 2005

    日本文学協会

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