滋賀県長浜市黒壁スクエアにおける観光消費の経済波及効果と政策的インプリケーション

書誌事項

タイトル別名
  • Economic Impact Study of Kurokabe Square, Nagahama, Shiga, and Its Policy Implication
  • シガケン ナガハマシ クロカベ スクエア ニ オケル カンコウ ショウヒ ノ ケイザイ ハキュウ コウカ ト セイサクテキ インプリケーション

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抄録

芸術的ガラスの販売と歴史的建造物保存を目的に1988年に設立された第3セクター(株)黒壁は、1995暦年産業連関表による経済波及効果推計により、黒壁目的の観光客によるガラス購入、近隣商店での消費、駐車場利用や宿泊で直接消費額約15億円、2次効果まで含めると約23億円を滋賀県全体にもたらしたと考えられる。一方、黒壁の財務分析の結果を見れば、利益率を向上させ、競争力を維持するためには、ガラスの芸術性を高めるためにより大きな投資が必要である。したがって、従来黒壁が行ってきたまちなみ建造物保存は、黒壁の活動で裨益する近隣商店街、地域コミュニティや、長浜市との連携、共同負担によって行われる必要がある。

収録刊行物

  • 都市計画論文集

    都市計画論文集 40.1 (0), 30-39, 2005

    公益社団法人 日本都市計画学会

被引用文献 (3)*注記

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