歌に示された聖武朝史 : 巻六・一〇二九~四三の配列をめぐって

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  • ウタ ニ シメサレタ ショウム チョウシ マキ 6 1029 43 ノ ハイレツ オ メグッテ

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万葉集巻六の歌は年代順に配列されている。一見、時間軸に沿って整然と並んでいるようだが、収載歌の選択やその並びには、それを成した人物の主観的過去、歴史観が反映されている。本稿では、巻六の一〇二九~四三番歌が、東国を廻り藤原広嗣の乱を制し久迩京を治めた聖武天皇の足跡と、その統治を引き継ぐはずだった安積皇子の死を語るべく意識的に並べられていることを、配列や表現の特徴の検討より明らかにする。

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