イチゴ‘あまおう'における果実品質の収穫時期別推移および果実品質と成熟期間中の温度との関係

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  • イチゴ アマオウ ニ オケル カジツ ヒンシツ ノ シュウカク ジキベツ スイイ オヨビ カジツ ヒンシツ ト セイジュク キカンチュウ ノ オンド トノ カンケイ

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抄録

‘あまおう’(品種名‘福岡S6号’)について、Brix、滴定酸含量、糖酸比、果皮硬度および果肉硬度の収穫時期別推移並びに果実品質と成熟期間中の温度との関係について検討した。‘あまおう’のBrixは1月中下旬頃に最も高く、11月および3月以降は低かった。滴定酸含量は、2月下旬頃に最も低く、11月および3月以降は高かった。この結果、糖酸比は、1月-2月にかけて最も高く、11月および3月下旬以降は低く、良食味の目安である12を下回った。また、果皮硬度は12月から2月にかけて最も硬く、果肉硬度は2月上中旬に最も硬く、ともに3月上旬以降は軟らかかった。‘あまおう’の果実品質を他の主要品種と比較すると、Brixと滴定酸含量はともに‘とよのか’および‘さちのか’より高く、糖酸比は同程度であった。また、果皮硬度は‘さちのか’と同程度で、‘とよのか’より硬く、果肉硬度は‘とよのか’と同程度で、‘さちのか’より軟らかかった。滴定酸含量および糖酸比の収穫期間を通した変動は‘とよのか’と同程度で、‘さちのか’より大きかった。‘あまおう’は‘さちのか’と収穫期間を通した成熟積算温度の推移が似ているが、成熟期間中の平均温度や成熟日数が果実品質に及ぼす影響はやや異なった。

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被引用文献 (1)*注記

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