育苗用土への高吸水性ポリマー混和が用土の物理性およびトマト苗の生育に及ぼす影響

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  • イクビョウ ヨウド エノ コウキュウスイセイ ポリマー コンワ ガ ヨウド ノ ブツリセイ オヨビ トマト ナエ ノ セイイク ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

用土への保水剤(架橋ポリアクリル酸塩)の混和が、用土の保水特性に及ぼす影響を明らかにするとともに、トマト苗を育苗したときの苗の生育および水分ストレスに及ぼす影響について検討した。1.ピートモス、バーミキュライトおよびボラ土では保水剤の混和により用土の容積が増加し、その増加には気相の減少、液相の増加を伴った。2.土壌間隙の大きなピートモスおよびボラ土のような用土では、保水剤混和の効果が高く、保水量が増加することで、トマト苗の萎凋が軽減されるとともに育苗終了時の茎葉重が増加した。3.トマトの育苗用配合土に保水剤を混和すると、茎葉重が増加するなど生育促進効果がみられ、保水剤の混和量を10g/lとすると、かん水量を無混和の2分の1としても同等以上の生育量が得られた。4.第8葉期苗にかん水中断処理を行った結果、トマト葉の水ポテンシャルは保水剤混和配合土で無混和より有意に高くなり、水分ストレスが軽減された。

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