過密人工林における樹幹細り形状の検討

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  • カミツ ジンコウリン ニ オケル ジュカン ホソリ ケイジョウ ノ ケントウ

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抄録

過密人工林からヒノキ43本、スギ4本の試験木から円板を採取し、樹幹細り形状を検討した。採取した円板の樹皮内直径に対する樹皮厚の比は地際から梢端に向かって増加する傾向を示した。胸高樹皮内直径に対する細り比を高さ別に求めたところ、樹高の40%程度の高さまでの細り比は、試験木のサイズに関係なくほぼ一定の値を示し、平均的な細り形状を再現できる可能性が示唆された。幹曲線式として、多項式(y=a1x+a2x(2)+・・・・+anx(n)、n=3、4)を用いて実測値の当てはめを行い、各試験木の樹幹形状を再現したところ、相関性が高く、実測値との整合性も良好であった。求めた幹曲線式によって、梢端からの距離が樹高の9/10となる位置の直径を推定した。これを規準直径として樹幹直径を相対化し、樹高を規準とした梢端からの相対距離とで各試験木の相対樹幹形を求めた。これらを統合することによって、過密人工林における平均的な相対幹曲線式の係数を決定した。

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