重度要介護高齢者の在宅生活の長期継続に関連する要因

書誌事項

タイトル別名
  • Factors associated with long-term home care among severely disabled elders under the Public Long-term Care System
  • ジュウド ヨウ カイゴ コウレイシャ ノ ザイタク セイカツ ノ チョウキ ケイゾク ニ カンレン スル ヨウイン

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抄録

<p> 重度要介護高齢者の在宅生活の長期継続を可能にする要因を明らかにするため,愛知県内の居宅介護支援事業所利用者のうち「在宅で長期介護を受けている重度要介護者」(n = 325)と「在宅から施設入所した重度要介護者」(n = 102)の在宅時の状況を比較し,在宅の長期継続の有無を目的変数とする多重ロジスティック回帰分析を行った.その結果「日中の同居者」がいる場合は3.8 倍(p <.001),「家族関係」がよいほうが1.6倍(p <.05)長期継続の確率を高め,介護者の身体的負担が1ランク重くなると0.4倍(p <.001)に確率を低めていた.また,在宅継続への本人の希望が1ランク高いほど1.4倍(p <.01),家族の希望が1ランク高いほど2倍(p <.001),長期継続の確率を高めていた.その他,利用サービスの種類が関連しており,家族や利用サービスを含めた支援状況が在宅生活の長期継続に関連していることが示された.</p>

収録刊行物

  • 老年社会科学

    老年社会科学 31 (3), 359-365, 2009-10-20

    日本老年社会科学会

被引用文献 (2)*注記

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