ペレニアルライグラス新品種「チニタ」の育成

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  • ペレニアルライグラス シン ヒンシュ チニタ ノ イクセイ

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抄録

ペレニアルライグラス「チニタ」は、1986年から2008年にかけて北海道立上川農業試験場天北支場で育成された。2005年から2007年に「天北5号」の系統名で各種の検定試験を行い、2008年に北海道の優良品種として認定され、同年「チニタ」の品種名で品種登録出願が受理された。本品種は北海道内で収集した44個体のエコタイプに由来する6栄養系の組合せによる合成品種法により育成された。本品種の早晩性は、既存のペレニアルライグラス北海道優良品種の中で出穂が最も早い“中生の早”に属し、1番草を採草利用し、その後放牧利用する兼用地において放牧開始を早く行える。また、水溶性糖類含量が高く、牛の採食性も優れていることから、良質な貯蔵粗飼料と放牧草を牛に与えることができる。適応地域は北海道の北部、中央部および南部であり、利用方法は1番草を採草し、その後放牧する兼用利用を主とする。

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