書誌事項
- タイトル別名
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- ソウサシャ ト バーチャル ペット ト ノ ドノ ヨウ ナ カンケイ ガ イヤシ コウカ オ モタラス ノ カ
- What relations between player and virtual pet bring healing effects?
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抄録
佐藤・木藤(2009)は,バーチャル・ペット(ニンテンドッグス)が癒し効果をもちうることを示 した。この癒し効果をもたらす要因については,操作者とバーチャル・ペットとの相互作用やバーチャ ル・ペットに対する「心」の付与が考えられる。本研究では,この2つの要因と癒し効果の関連を検 討した。癒し効果の指標として,バーチャル・ペット遊戯中および遊戯前での心拍変動(LF/HF 値) の差を用いた。結果として,15名中の10名にLF/HF 値の低減が見られ,バーチャル・ペットと遊ぶ ことによる癒し効果(佐藤・木藤,2009)は生理的なデータからも支持された。相互作用と「心」の 付与の程度は質問紙で調査した。値の低減と相互作用との間には有意な相関が認められた(r=-.54) が,「心」の付与との間には相関は認められなかった。また,参加者のバーチャル・ペットとの接し方 と相互作用及び「心」の付与の程度の関係を調査するため,遊戯中の様子をビデオで撮影し,バーチャ ル・ペットを撫でる,声をかける,玩具で遊ぶ,の3つの働きかけの頻度を観察した。これら3つの 出現頻度と相互作用および「心」の付与との関連を調べた結果,声かけを行った回数と相互作用との 間に有意な相関が認められた(r=.53)。しかし,「心」の付与との間には相関が認められなかった。また,相互作用と「心」の付与の程度の関連を調べた結果,有意な相関が認められた(r=.58)。
収録刊行物
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- 久留米大学心理学研究
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久留米大学心理学研究 9 33-41, 2010-03-31
久留米大学大学院心理学研究科
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050282677925212672
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- NII論文ID
- 120005888467
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- NII書誌ID
- AA11799812
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- ISSN
- 13481029
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- HANDLE
- 11316/547
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- NDL書誌ID
- 10798068
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- NDL
- CiNii Articles