抗N末端α-エノラーゼ抗体をみとめた急性小脳失調症の1例

  • 山本 幹枝
    鳥取大学医学部医学科脳神経医科学講座脳神経内科学分野
  • 和田 健二
    鳥取大学医学部医学科脳神経医科学講座脳神経内科学分野
  • 米田 誠
    福井大学医学部病態制御医学内科学2
  • 土井 浩二
    鳥取大学医学部医学科脳神経医科学講座脳神経内科学分野
  • 古和 久典
    鳥取大学医学部医学科脳神経医科学講座脳神経内科学分野
  • 中島 健二
    鳥取大学医学部医学科脳神経医科学講座脳神経内科学分野

書誌事項

タイトル別名
  • A case of acute cerebellar ataxia associated with serum anti-NH2 terminal of alpha-enolase (NAE) antibody
  • コウN マッタン アルファ エノラーゼ コウタイ オ ミトメタ キュウセイ ショウノウ シッチョウショウ ノ 1レイ

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抄録

症例は61歳,男性である.急性の小脳失調をきたし救急入院となった.頭部MRI上,小脳萎縮はなく,脳血流SPECTで小脳虫部の血流低下をみとめた.髄液検査では蛋白が軽度上昇し,甲状腺機能低下はごく軽度であったが,抗TPO抗体や抗N末端α-エノラーゼ(NAE)抗体をみとめたため,抗NAE抗体陽性脳症による急性小脳失調症と診断した.症状は3週間で自然軽快し,独歩にて退院となった.急性小脳失調症の鑑別として橋本脳症を考慮すべきと思われた.<br>

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