書誌事項
- タイトル別名
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- ゼンタイ エノ パッション アルイワ ナマエ ノ シャテイ カナタ エノ イッポ ニ イタル ブランショ
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抄録
モーリス・ブランショは1960年前後から断章形式に関心を示すようになった。70年代になると「断片的なもの」への傾斜は決定的となり、後期ブランショを代表する二著『彼方への一歩』(1973)と『災厄のエクリチュール』(1980)はいずれも全編が断章形式で書かれている。50年代末から70年代末にかけて、ブランショのなかで「断片的なもの」が大きな位置を占めるようになったことは明らかである。では、その「断片的なもの」とは何なのか。断章形式への傾斜は40-50年代のブランショの文学論といかなる関係にあるのか。そこにはある種の断絶があるのだろうか。しばしば言われるように、断章形式への移行は全体性の形式たる「書物」からそれに収斂しない「エクリチュール」への移行であり、ブランショの「断片的なもの」は全体性と無縁なのだろうか。しかし、だとすると、『国際雑誌』が「全体へのパッション」を持たなければならないと言われるとき、その「全体」とは何なのか。本稿では、『彼方への一歩』を過去のテクストと照らし合わせて読解することにより、これらの問いに取り組む。そこから導き出されるのは、ブランショの思考の断絶ではなく深化である。
収録刊行物
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- 関東学院大学文学部紀要
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関東学院大学文学部紀要 119 1-31, 2010-07
関東学院大学[文学部]人文学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050564287763747200
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- NII論文ID
- 120006024899
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- NII書誌ID
- AN00048092
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- ISSN
- 02861216
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- NDL書誌ID
- 10872107
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
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