光学活性ポリ(ポリメチレン-d-カンフル酸アミド)

書誌事項

タイトル別名
  • Optically Active Poly(polymethylene-d-camphoric amides)
  • コウガク カッセイ ポリ ポリメチレン-d-カンフルサン アミド

この論文をさがす

抄録

右旋性カンフル酸とポリメチレンジアミン(ジアミンのメチレン基数:2,3,5,6,7,9)とから光学活性ナイロン塩およびポリアミドを合成した。ポリアミドは界面重縮合および溶融重縮合により合成した。界面重縮合により得られたポリ(ヘキサメチレン-d-カンフル酸アミド)は負の旋光性を示し,溶融重縮合によって合成したポリアミドは重合度が低く,正の旋光性を示した。このポリアミドおよびナイロン塩の旋光分散はDrudeの式にしたがうことを認めた。<BR>また,ナイロン塩およびポリアミドの性状に対するジアミンのメチレン基数の影響をも検討した。さらにこれらポリマーの溶液中の挙動を知るため塩化エチレン-ジクロル酢酸混合溶媒系で旋光度を測定した。2種のポリアミドの混合系で旋光度を測定し,混合比と旋光度との間には直線関係があることを見出した。これらの結果より,これらポリアミドは溶液中で,ヘリックス構造をしていないことを明らかにした。

収録刊行物

  • 工業化学雑誌

    工業化学雑誌 68 (5), 899-904, 1965

    The Chemical Society of Japan

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ