炭化水素-空気混合気の着火に対する臭化メチル, 四メチル鉛およびリン酸トリメチルの影響

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タイトル別名
  • Effects of Additives on Ignition of Hydrocarbon-Air Mixtures by Means of Radiatively Heated Metal Surface
  • タンカスイソ-クウキ コンゴウキ ノ チャッカ ニ タイスル シュウカ メチル , ヨン メチル ナマリ オヨビ リンサン トリメチル ノ エイキョウ

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抄録

臭化メチル, 四メチル鉛およびリン酸トリメチルを添加した化学量論比混合気を流速 20cm/sec で反応管内を上向きに流し, その中に白金-ロジウム熱電対の接合部 (直径 2.2mm) を置き, これを熱放射加熱し着火した。混合気はプロパン, ベンゼンおよびイソオクタンのそれぞれに空気を混合したものである。<BR>熱面の温度上昇, おくれと熱放射度および着火温度との関係を求め, 反応による熱面の温度上昇および着火温度に対する添加剤のふるまいから反応の抑制作用を考察した。その結果はつぎのようである。<BR>(1) 臭化メチルの添加量が増すと着火温度は高くなる。<BR>(2) 四メチル鉛を微量添加すると熱表面における熱発生は抑制され, 添加量がほぼ 1ppm を越えるとこの効果は小さくなる。着火温度は加鉛によってほとんど変わらない。<BR>(3) 四メチル鉛は着火に必要な熱放射度を増大させる。この効果はイソオクタンよりもベンゼンの場合に大きい。<BR>(4) リン酸メチルと四メチル鉛を同時に添加した場合, 熱面での熱発生は時間が経つにつれて少なくなり, 同じ熱放射度では着火しなくなる。

収録刊行物

  • 工業化学雑誌

    工業化学雑誌 72 (7), 1443-1446, 1969

    The Chemical Society of Japan

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