ショウガ科Curcuma属植物の化学的識別法の検討 日本市場品のウコン類生薬とこれを材料とする健康食品について

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  • ショウガカ Curcumaゾク ショクブツ ノ カガクテキ シキベツホウ ノ ケントウ ニホン シジョウヒン ノ ウコンルイ ショウヤク ト コレ オ ザイリョウ ト スル ケンコウ ショクヒン ニ ツイテ

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抄録

ショウガ科に属し、Curcuma属植物を基原とする生薬にウコン、キョウオウ、ガジュツがある。これらは「〇〇ウコン」と呼ばれることから紛らわしく、また主輸入先である中国と我が国間で生薬名が交錯している。そこでウコン、キョウオウおよびガジュツそれぞれのTLCクロマトグラムを比較した。次に本邦市場で収集した各種ウコン製品計49検体についてTLC法による品質評価を試みた。その結果、キョウオウ試料では全てから主成分クルジオンとネオクルジオンのスポットを検出した。国産ウコンは主成分クルクミンのスポットを示さないものが多かったが、外国産のウコンや健康食品製品は明瞭なスポットを示した。ウコン試料36検体中34検体がキョウオウの主成分であるクルジオンのスポットを示さなかった。以上より、ウコンとキョウオウの化学的識別法としてキョウオウの主成分であるクルジオンを指標成分としたTLC法の有用性が示唆された。

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