脳ＭＲＩで大脳基底核，視床枕，後頭・側頭葉皮質病変を呈し，抗グルタミン酸受容体抗体が陽性であった若年女性脳炎の１例

• 齊藤 利雄

  国立病院機構刀根山病院神経内科

• 斎藤 朋子

  国立病院機構刀根山病院神経内科

• 高橋 幸利

  国立病院機構静岡てんかん・神経医療センター小児科

• 穀内 洋介

  大阪大学医学部附属病院神経内科

• 藤村 晴俊

  国立病院機構刀根山病院神経内科

書誌事項

タイトル別名

• Encephalitis associated with positive anti-GluR antibodies showing abnormal appearance in basal ganglia, pulvinar and gray matter on MRI -Case report
• 症例報告 脳MRIで大脳基底核,視床枕,後頭・側頭葉皮質病変を呈し,抗グルタミン酸受容体抗体が陽性であった若年女性脳炎の1例
• ショウレイ ホウコク ノウ MRI デ ダイノウ キテイカク シショウチン コウトウ ソクトウ ヨウ ヒシツ ビョウヘン オ テイシ コウグルタミンサン ジュヨウタイ コウタイ ガ ヨウセイ デ アッタ ジャクネン ジョセイ ノウエン ノ 1レイ

抄録

妊娠・出産後に複視・ふらつきで初発し，精神症状，運動障害などの症状を呈し，進行性の経過を辿った脳炎の25歳女性症例を経験した．本例は副腎皮質ステロイドが症状改善に有効であったが，急性増悪をきたし第197病日に死亡した．抗グルタミン酸受容体ε2抗体が陽性であった点，妊娠・出産後に発症している点，発症初期に大脳基底核主体の病変がみられ，進行期に視床，後頭・側頭葉皮質病変を呈した点などが特徴的であった．<br>

収録刊行物

• 臨床神経学

  臨床神経学 51 (3), 192-196, 2011

  日本神経学会

キーワード

• 抗グルタミン酸受容体抗体
• 脳炎
• Pulvinar sign

詳細情報

• CRID: 1390001205036807040
• NII論文ID: 10031163995
• NII書誌ID: AN00253207
• DOI: 10.5692/clinicalneurol.51.192
• ISSN: 18820654
• ISSN: 0009918X
• NDL書誌ID: 11038449
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I11038449
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2011159491
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可