セロタイプ2型のC型慢性肝炎に対するPEG-IFNα-2a単独療法の有効性に関する検討

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タイトル別名
  • Factors affecting efficacy of pegylated interferon alpha-2a in chronic hepatitis C patients with serotype 2
  • セロタイプ 2ガタ ノ Cガタ マンセイ カンエン ニ タイスル PEG IFN アルファ 2a タンドク リョウホウ ノ ユウコウセイ ニ カンスル ケントウ

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抄録

セロタイプ2型のC型慢性肝炎初回治療例70例を対象にペグインターフェロンα-2a(PEG-IFNα-2a)単独療法の有効性を検討した.平均年齢は57歳,投与期間は中央値33週(1-56週),開始量は180 μg 49例,90 μg 21例であった.全例でのSVR率はITT解析で77.1%,中止率は8.6%であった.4週時,8週時HCV-RNA陰性化例のSVR率はそれぞれ89.6%,90.9%であったが,8週時RNA陽性例のSVR率は20.0%であった.多変量解析で治療前HCV-RNA量と8週時HCV-RNA陰性化が有意なSVR予測因子となった.65歳以上でも,68.4%にSVRが得られた.またHCV-RNA量1000 KIU/mL未満でのSVR率は88.7%であった.以上の結果より,HCV-RNA量1000 KIU/mL未満かつ8週までのHCV-RNA陰性化例で,PEG-IFNα-2a単独療法は高齢者を含め高いSVR率が期待できると考えられた.<br>

収録刊行物

  • 肝臓

    肝臓 52 (4), 236-243, 2011

    一般社団法人 日本肝臓学会

被引用文献 (4)*注記

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参考文献 (25)*注記

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