吃逆を主訴とし，ｉｎｆｌｉｘｉｍａｂが奏効した難治性神経ベーチェット病の１例

• 門脇 傑

  福島県立医科大学神経内科

• 松田 希

  福島県立医科大学神経内科

• 守谷 新

  福島県立医科大学神経内科

• 蛯谷 征弘

  福島県立医科大学神経内科

• 吉原 章王

  福島県立医科大学神経内科

• 中村 耕一郎

  福島県立医科大学神経内科

• 望月 仁志

  福島県立医科大学神経内科

• 宇川 義一

  福島県立医科大学神経内科

書誌事項

タイトル別名

• Infliximab treatment trial in a patient with neuro-Behcet's disease unresponsive to other treatments
• 症例報告 吃逆を主訴とし,infliximabが奏効した難治性神経ベーチェット病の1例
• ショウレイ ホウコク キツギャク オ シュソ ト シ infliximab ガ ソウコウ シタ ナンチセイ シンケイ ベーチェットビョウ ノ 1レイ

抄録

症例は22歳男性である．ぶどう膜炎あり．難治性吃逆の精査で撮影された頭部MRIにて，左中脳～視床を中心に造影効果をともなう病変をみとめ当科に精査入院となった．右同名上1/4盲，左散瞳・対光反射消失，左不全片麻痺と両側錐体路徴候をみとめ，HLA-B51陽性，髄液中IL-6は998pg/mlと著増していた．神経ベーチェット病と診断しステロイド，メソトレキセートなどで加療したが髄膜炎などで再発をくりかえした．infliximab 5mg/kgを0週，2週，6週，以後8週毎に投与したところ，再発を以後みとめず，髄液中IL-6値も低値で維持できた．infliximabは難治性神経ベーチェット病において有効と考えられた．<br>

収録刊行物

• 臨床神経学

  臨床神経学 51 (4), 261-266, 2011

  日本神経学会

キーワード

• 神経ベーチェット病
• ぶどう膜炎
• infliximab
• IL-6
• TNF-α

詳細情報

• CRID: 1390001205034840704
• NII論文ID: 10031164005
• NII書誌ID: AN00253207
• DOI: 10.5692/clinicalneurol.51.261
• COI: 1:STN:280:DC%2BC3Mrjs1SisA%3D%3D
• ISSN: 18820654
• ISSN: 0009918X
• NDL書誌ID: 11081731
• PubMed: 21595295
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I11081731
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2011210256
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • PubMed
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可