【総説-糖質関連酵素化学シンポジウム-】 担子菌の産生するアスパラギン結合型糖鎖遊離酵素系
書誌事項
- タイトル別名
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- [Review: Symposium on Amylases and Related Enzymes] Asparagine-linked Oligosaccharide-releasing Enzymes Produced by Basidiomycetes
- 担子菌の産生するアスパラギン結合型糖鎖遊離酵素系
- タンシキン ノ サンセイ スル アスパラギン ケツゴウガタ トウサ ユウリ コウソケイ
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抄録
エンド-β-N-アセチルグルコサミニダーゼ(ENGase)とぺプチドN-グリカナーゼ(PNGase)は,in vivoでのアスパラギン結合(N)型糖鎖の動態を知る上で重要である。また,糖鎖解析やN型糖鎖配糖体合成に不可欠である。われわれは,多くの担子菌からENGase活性を検出し,Flammulina velutipes由来酵素エンドFVを精製した。本酵素は,N型糖鎖のハイマンノース型によく作用し,コンプレックス型には作用しなかった。また,糖鎖転移活性を示した。エンドFVはGHファミリー18酵素で,一次構造はクラスIIIキチナーゼと最もよく似ていたが,予測三次構造は,Streptomyces plicatus由来エンドHと似ていた。一方,大腸菌,酵母および麹菌でのエンドFVの発現系を構築し,発現系によって特異性が異なっていた。さらに,Agaricus bisporus由来エンドABを精製した。エンドABは,分子量や特異性がエンドFVと異なっていた。また,糖タンパク質から糖鎖を遊離し,GHファミリー85に属すると考えられた。一方,担子菌でのPNGaseの存在は限定的で,Hypsizigus marmoreus由来PNGase HMは広くN型糖鎖に作用し,F. velutipes由来PNGase FVはFuc結合糖鎖特異的な新規酵素であった。後者には特異性の異なる2つの酵素が存在した。また,担子菌のPNGaseは他起源のものとは異なるファミリーに分類されることが示唆された。
収録刊行物
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- 応用糖質科学:日本応用糖質科学会誌
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応用糖質科学:日本応用糖質科学会誌 1 (2), 159-167, 2011
一般社団法人 日本応用糖質科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680339808896
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- NII論文ID
- 110009691177
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- NII書誌ID
- AA12509099
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- ISSN
- 24240990
- 21856427
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- NDL書誌ID
- 11084320
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可