自転車エルゴメーター駆動時における大脳皮質活動  ‐近赤外線分光法による検討‐

書誌事項

タイトル別名
  • Human Motor Cortex Oxygenation Measured by NIRS during Ergometer Exercise
  • 自転車エルゴメーター駆動時における大脳皮質活動 : 近赤外線分光法による検討
  • ジテンシャ エルゴメーター クドウジ ニ オケル ダイノウヒシツ カツドウ キン セキガイセン ブンコウホウ ニ ヨル ケントウ
  • ―近赤外線分光法による検討―

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抄録

〔目的〕本研究の目的は,近赤外光イメージング装置を用いて,軽負荷での自転車駆動中における大脳感覚運動野下肢領域の活動と運動負荷量との関係および皮質活動の時間的変化を明らかにすることである.〔方法〕対象は健常成人9名とした.運動課題は,一定の仕事率および回転数で駆動する4課題と,駆動途中で回転数のみを変化させる2課題である.全課題とも3セット連続で行い,駆動開始直後から5秒間ごとの時間区分(区間)にわけ,各区間の酸素化ヘモグロビン(oxyHb: oxygenated hemoglobin)量の変化について比較検討した.〔結果〕一定の仕事率と回転数の4つの課題では,運動開始後5~10秒間は0~5秒間,10~15秒間,15~20秒間の各区間と比較して,oxyHb変化量が有意に高いことが示され,一旦増加したoxyHbは駆動中であるにもかかわらず減少した.回転数を変化させる2つの課題では運動開始直後にoxyHbが増加した後徐々に減少するが,駆動回転数を増加させた際に再度増加が認められた.〔結語〕自転車駆動時の一次運動野下肢領域の活動状態を捉えることができた.また,運動遂行中に駆動回転数の変化を与えることで一次運動野下肢領域の血流量の増加が認められることが判明した.<br>

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