キャリア形成訪問指導事業における実施状況と今後の課題

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  • キャリア ケイセイ ホウモン シドウ ジギョウ ニ オケル ジッシ ジョウキョウ ト コンゴ ノ カダイ
  • Present Conditions of Practice and Challenges on Visit Training Programs for Career Development of Care Workers

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抄録

国の福祉・介護分野への人材の定着と参入を促進するための取り組みを総合的に支援する潜在的有資格者等養成支援事業の一環として、本学科で今年度初めてキャリア形成訪問指導事業を計画し実施した。この事業は、教員が施設等を巡回・訪問して介護技術等に関する研修を行うことにより、施設等の職員のキャリアアップや資質向上及び定着を支援するものであり、2010年4月より同年12月31日までに計11施設・事業所に20回実施した。年度途中であるが、現場の要望に応え、施設のOJTとしての一環を担うことができたかということを検証して次年度につなげていく目的のために取り組んだ。研修参加者と教員から得られたアンケート調査により分析した結果として、施設・事業所全体の職員に対し、抱えている身近な課題を直接的・集中的に講義することで、課題に対しての学びや解決策が見出され、職員に満足する研修が提供できた。特に、事例検討を複数回行うことにより職員の意識が著しく変わって効果的であった。介護現場の要望に応え職員が満足するためには、研修の責任者との打ち合わせが必要であった。一方、教員の負担感は、準備期間から研修にかけて心身ともに多大なものであることがわかった。

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