書誌事項
- タイトル別名
-
- Effects of Different Amounts of Inorganic Nitrogen and Phosphate Buffer Extractable Nitrogen on Nitrogen Use Efficiency in Cultivated Andosols
- クロボクド ハタケ ドジョウ ニ オケル ムキタイ チッソリョウ ト リンサン カンショウエキ チュウシュツ チッソリョウ ノ チガイ ガ カガク ヒリョウ ユライ チッソ ノ リヨウリツ ニ アタエル エイキョウ
この論文をさがす
抄録
本研究では,黒ボク土畑土壌において施肥窒素の利用率が無機態窒素量および易分解性有機態窒素量の違いに関連してどのように変動するかについて,15Nトレーサー法を用いて定量的に明らかにすることを目的とした.試験作物はハクサイおよびニンジンとした.ハクサイは施肥15N量と15N吸収量に正の相関を示したが,ニンジンにはその傾向は認められなかった.また,ハクサイおよびニンジンの施肥窒素吸収量に対する栽培前無機態窒素量およびリン酸緩衝液抽出窒素量の影響は認められなかった.化学肥料由来の窒素利用率は,ハクサイで53-88%,ニンジンで4-57%であり,その変動幅は著しく大きかった.各作物の15N利用率と栽培前土壌中の無機態窒素量およびリン酸緩衝液抽出窒素にも関係性が認められなかった.つまり,無機態窒素量および易分解性有機態窒素量の指標として使われているリン酸緩衝液抽出窒素量は,化学肥料由来の窒素吸収量を反映しないことが示された.以上のことから,本研究において化学肥料利用率の変動を予測するのに対し,黒ボク土畑におけるハクサイとニンジンの秋作では栽培前土壌中の無機態窒素量およびリン酸緩衝液抽出窒素量が指標とならないことが明らかとなった.
収録刊行物
-
- 農作業研究
-
農作業研究 46 (2), 49-57, 2011
日本農作業学会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001204226145664
-
- NII論文ID
- 10029876796
- 120006390570
- 130004519406
-
- NII書誌ID
- AN00386823
-
- ISSN
- 18832261
- 03891763
-
- NDL書誌ID
- 11142348
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- IRDB
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可