会陰部の膀胱直腸皮膚瘻を腹直筋皮弁で再建したフルニエ壊疽の1例

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タイトル別名
  • A CASE OF FOURNIER'S GANGRENE RECONSTRUCTED USING A RECTUS ABDOMINIS MUSCLE FLAP
  • 症例報告 会陰部の膀胱直腸皮膚瘻を腹直筋皮弁で再建したフルニエ壊疽の1例
  • ショウレイ ホウコク エインブ ノ ボウコウ チョクチョウ ヒフロウ オ フクチョクキン ヒベン デ サイケン シタ フルニエ エソ ノ 1レイ

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抄録

今回我々は基礎疾患がなく尿道結石によるフルニエ壊疽による会陰部の膀胱直腸皮膚瘻に腹直筋皮弁を用いて形成術を行った1症例を経験した.患者は75歳男性,数日前に陰嚢の腫脹を認めたが放置し,意識障害が出現したため来院した.陰茎陰嚢は壊死しており,デブリードマン,抗菌薬の投与等で全身状態が改善したが膀胱直腸皮膚瘻を合併したため,腹直筋皮弁による再建を行った.<br> フルニエ壊疽に膀胱直腸皮膚瘻を合併していた例は筆者が調べえた限りでは本邦初の報告である.またフルニエ壊疽の再建で皮弁を用いた例は本邦の報告では少なく,さらに皮弁の中でも腹直筋皮弁を用いた例も筆者が調べえた限りでは本邦初の報告である.また植皮術や皮弁形成術がどの位の割合で行われ,それにより早期退院の可能性を,本邦フルニエ壊疽120例について検討したが,今回の検討では退院が早まる事実はなかったが,欠損部の大きな症例では有用と思われた.<br>

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