ばんえい競馬場在厩󠄃馬に流行した馬コロナウイルス感染を疑う事例

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タイトル別名
  • Prevalence of Disease with Inference of Equine Coronavirus Infection Among Horses Stabled in a Draft-Horse Racecourse
  • ばんえい競馬場在厩馬に流行した馬コロナウイルス感染を疑う事例
  • バンエイ ケイバジョウザイキュウバ ニ リュウコウ シタ バ コロナウイルス カンセン オ ウタガウ ジレイ

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抄録

北海道帯広市のばんえい競馬場で2004年12月から翌年3月,191頭の重種馬(在厩馬の約3割)に発熱と食欲不振の症状がみられた.発症馬21頭中14頭の発症時と回復時の組血清で牛コロナウイルスに対する中和抗体価の有意な上昇が認められ,発症馬の糞便から馬コロナウイルスNC99株の遺伝子ときわめて相同性の高い遺伝子が検出された.一方発症馬の鼻汁と糞便からコロナウイルス以外の既知病原体と遺伝子は検出されず,発症馬21頭の血清学的検査で馬ヘルペスウイルス1型,馬インフルエンザウイルス,ゲタウイルス,馬ロタウイルス,馬鼻炎Aウイルス,馬アデノウイルス,馬動脈炎ウイルス,腺疫,馬パラチフスに対する有意な抗体価の上昇は認められなかった.以上のことから今回集団発生した疾病は馬コロナウイルスの感染により起こされたことが疑われた.

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