反復する視覚異常と頭痛で発症し，髄液抗ＧｌｕＲε２抗体を呈した後頭葉てんかんの１例

• 大江 康子

  埼玉医科大学国際医療センター脳卒中内科

• 中里 良彦

  埼玉医科大学病院神経内科・脳卒中内科

• 大熊 彩

  埼玉医科大学病院神経内科・脳卒中内科

• 田村 直俊

  埼玉医科大学病院神経内科・脳卒中内科

• 高橋 幸利

  国立病院機構静岡てんかん・神経医療センター

• 荒木 信夫

  埼玉医科大学病院神経内科・脳卒中内科

書誌事項

タイトル別名

• A case of occipital epilepsy with anti-GluR.EPSILON.2 antibody in cerebrospinal fluid, presenting as repeated visual disturbance and headache
• 症例報告 反復する視覚異常と頭痛で発症し,髄液抗GluRε2抗体を呈した後頭葉てんかんの1例
• ショウレイ ホウコク ハンプク スル シカク イジョウ ト ズツウ デ ハッショウ シ ズイエキ コウGluR イプシロン 2 コウタイ オ テイシタ コウトウ ヨウ テンカン ノ 1レイ
• A case of occipital epilepsy with anti-GluRε2 antibody in cerebrospinal fluid, presenting as repeated visual disturbance and headache

抄録

症例は78歳男性である．眼周囲・前頭部の頭痛が出現した後に，右後頭葉を発作焦点として，視覚異常発作，幻視，左同名半盲を示す単純部分発作重積を呈し，発作重積後に一過性の尿閉をみとめた．頭部MRIでは右後頭葉に限局して浮腫性病変をみとめた．同部はSPECT（ECD）では血流増加，SPECT（¹²³I-BZ）では集積低下を示した．発作時の脳波検査では右後頭葉中心に発作波をみとめた．ステロイド治療が著効し，約2カ月の経過で改善した．髄液抗GluRε2抗体陽性であり，免疫介在性限局性脳炎の可能性が考えられた．<br>

収録刊行物

• 臨床神経学

  臨床神経学 51 (7), 505-509, 2011

  日本神経学会

キーワード

• 髄液抗GluRε2抗体
• 後頭葉てんかん
• 限局性脳炎
• ステロイドパルス治療

詳細情報

• CRID: 1390001205036716672
• NII論文ID: 10031164038
• NII書誌ID: AN00253207
• DOI: 10.5692/clinicalneurol.51.505
• ISSN: 18820654
• ISSN: 0009918X
• NDL書誌ID: 11179955
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I11179955
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2011309729
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可