生産農場における発情徴候が微弱な繁殖雌豚の繁殖成績とその関連因子

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  • セイサン ノウジョウ ニ オケル ハツジョウ チョウコウ ガ ビジャク ナ ハンショク メス ブタ ノ ハンショク セイセキ ト ソノ カンレン インシ

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抄録

本研究の目的は、生産農場においてみられた発情徴候が微弱な繁殖雌豚(微弱発情雌豚)とその他の雌豚(正常発情雌豚)の繁殖成績の比較と、微弱発情に関連する因子を探査することであった。本研究は繁殖雌豚500頭一貫経営農場で実施した。微弱発情は、授精時に背圧試験を実施した際、雌豚が完全に静止しなかった場合と定義し、完全に静止していた場合を正常発情と定義した。本研究で用いた雌豚延べ3、793頭のうち、微弱発情雌豚の割合は6.1%であった。未経産豚、経産豚ともに微弱発情雌豚は、正常発情雌豚よりも分娩割合が低かった。しかし、微弱発情雌豚と正常発情雌豚間で生存産子数に有意な差はなかった。また、未経産豚において、微弱発情に関連している因子は、4-9月の交配であった。経産豚において、微弱発情に関連している因子は、4-6月の交配、1産次の雌豚、交配時背脂肪厚22-28mmの雌豚、そして離乳後初交配日齢7日以上の雌豚であった。本研究結果から、生産者はこれらの因子を考慮し、交配マネジメントを設定することが推奨される。

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