Merci Retrieval Systemをもちいた血栓回収術により良好な転帰がえられた脳底動脈閉塞症の1例

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  • Successful thrombectomy for basilar artery occlusion with Merci Retrieval System: A case report
  • Merci Retrieval System オ モチイタ ケッセン カイシュウジュツ ニ ヨリ リョウコウ ナ テンキ ガ エラレタ ノウテイ ドウミャク ヘイソクショウ ノ 1レイ
  • Successful thrombectomy for basilar artery occlusion with Merci® Retrieval System: A case report

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抄録

症例は66歳男性である.左顔面麻痺,左上下肢の完全麻痺,構音障害で発症,来院時NIHSSは16点で,頭部MRIで橋正中と橋下部右側に新鮮梗塞をみとめた.MRAで脳底動脈が描出不良で,発症から116分でrt-PA静注療法をおこなったが臨床症状の改善なく,脳底動脈の再開通所見がえられずMerci® Retrieval Systemをもちいた血管内治療をおこなった.発症から343分,Merci® retriever V2.5mm softをもちいた最初の手技で完全再開通がえられ,直後より臨床症状の改善をみとめNIHSSは4点となった.Merci® Retrieval Systemはrt-PA静注療法に抵抗性の脳底動脈閉塞症に対する有望な治療戦略として期待される.<br>

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参考文献 (16)*注記

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