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- 新美 成二
- 国際医療福祉大学クリニック 言語聴覚センター
書誌事項
- タイトル別名
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- Vocal Rehabilitation
- オンセイ リハビリテーション ニ ツイテ
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抄録
音声障害の治療は外科的アプローチ (音声外科) と非観血的治療に大別される。非観血的治療として,発声法の矯正を主とした「音声治療」と発声習慣の矯正と発声環境の整備を中心とした「声の衛生」が2つの柱とされている。従来音声治療の方法は多数報告されており,選択に苦慮することが多い。音声治療は音声障害の原因となっている発声機構の異常を考慮して,手法を選ぶべきである。つまり,音声障害が発声機構の過緊張によるものなのか,低緊張によるものなのか,声の調節の障害なのかの見極めが大切である。<br>音声障害の予防,治療後の再発の防止のためには正しい発声法と良好な発声環境が必要である。「声の衛生」とは発声法の矯正と発声環境の整備の両者を含む概念である。音声障害の治療を開始する際に,声の衛生の指導は欠くことのできない大切なステップである。<br>音声治療が今後発展するためには,音声の評価法の確立が必要である。治療効果を客観的に評価し治療効果を正しく判断することができて初めて発展があると考えている。
収録刊行物
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- 日本気管食道科学会会報
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日本気管食道科学会会報 62 (5), 433-439, 2011
特定非営利活動法人 日本気管食道科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205014113792
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- NII論文ID
- 130004470232
- 40019021251
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- NII書誌ID
- AN00187474
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- ISSN
- 18806848
- 00290645
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- NDL書誌ID
- 11270209
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可