中晩生カンキツの果面障害発生実態と‘せとか’における発生軽減技術

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  • チュウ バンセイ カンキツ ノ カメン ショウガイ ハッセイ ジッタイ ト ‘ セ ト カ ' ニ オケル ハッセイ ケイゲン ギジュツ

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抄録

露地栽培における中晩生カンキツの果面障害について実態調査を行うとともに,‘せとか’を供試し,果面障害の軽減方法を検討した。1)中晩生カンキツのうち,近年育成され,栽培面積が増加している数品種について,果面障害である傷,褪色および日焼け発生の実態調査を行ったところ,いずれの障害も‘せとか’が最も発生度が高く,‘麗紅’も高い傾向にあった。2)‘せとか’について,着果位置別の果面障害の発生程度を比較した結果,いずれの障害も樹の上部ほど発生度が高く,また日焼けは北面に比べ,南面での発生が多かった。3)果実生育期に‘せとか’の果実に伸縮性のあるポリエステル製筒状袋をかけることにより,傷発生度はおおむね1/3に,褪色発生度は1/2から1/4に軽減された。4)‘せとか’の樹冠上部の果実を摘果し,中・下部の果実を残すことにより,傷や褪色の発生が少なくなり,また,袋かけや収穫に要する時間を短縮できた。

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