局所濃度値特徴と多クラス識別器を用いた腹部3次元CT像からの肝血管腫検出

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タイトル別名
  • キョクショ ノウドチ トクチョウ ト タクラス シキベツキ オ モチイタ フクブ 3ジゲン CTゾウ カラ ノ キモ ケッカン シュ ケンシュツ
  • Detection of the liver hemangioma from 3D abdominal CT images by using local intensity features and multi-class classifier

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抄録

本稿では,4時相の腹部3次元CT像からの肝血管腫検出手法を提案する.本手法では,まず門脈相CT像から肝血管腫の候補領域を検出する.事前に生成した濃度値分布クラスを用いて各画素の事後確率を計算し,各画素の事後確率が最も高くなる濃度値分布クラスに画素を分類することで,肝血管腫候補領域を得る.得られた肝血管腫候補領域から過検出の原因となる肝臓血管を抽出し,肝血管腫候補領域から削除する.次に,肝血管腫候補領域に対して塊状構造強調フィルタやガウシアンフィルタ,メディアンフィルタなどの特徴量計測用フィルタを適用し,フィルタの出力値から各画素ごとの特徴量ベクトルを生成する.各画素の特徴量ベクトルから多クラス識別器により各画素のカテゴリを決定し,肝血管腫であるとカテゴリ分けされた領域を最終的な肝血管腫領域として検出する.腹部3次元CT像15症例に対して実験を行ったところ,検出結果の領域単位における再現率は83.3%,拾い過ぎ数は15.4個/画像であった.

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