6.その他の嚢胞性腫瘍

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タイトル別名
  • 6. Other Cystic Neoplasms of the Pancreas.
  • その他の囊胞性腫瘍
  • ソノタ ノ ノウホウセイ シュヨウ

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抄録

膵の嚢胞性腫瘍には,粘液性嚢胞腫瘍(MCN),膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)と漿液性嚢胞腫瘍(SCN)の3種類がある.SCNは,基本的に小嚢胞が集簇し海綿様を呈するのが特徴であるが,辺縁に比較的大きな嚢胞が存在する,あるいは大嚢胞を主体とする例も少なくないことが判ってきた.鑑別診断には,クローバ状の外観,水成分による構成の確認と中心付近に存在する小嚢胞の集簇部の同定がポイントとなり,MRCPとEUSが有効である.SCNのほとんどは良性の腺腫であり,診断が得られれば経過観察可能である.但し,経過により腫瘍の増大・縮小あるいは形態に変化を示す例があることを認識しておく必要がある.<br>

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