天山山脈北麓エルタシュ谷(キルギス共和国サリチャット・エルタシュ自然保護区)の森林限界の高山植生

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  • Survey of alpine vegetation near the forest line in the Ertash Valley of the Sarychat -Ertash State Reserve in the northern Tian Shan Mountains, Kyrgyz Republic

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抄録

野生動物生態調査の一環として,天山山脈北麓エルタシュ谷(キルギス共和国サリチャット・エルタシュ自然保護区)において,標高およそ3,000~3,200mの森林限界付近の高山植生調査を行った。この地域では,ウマとヒツジの放牧が行なわれ,マルコポーロシープ(アルガリ)やオオカミ等の野生動物も生息しているが,野生生物,気象,生活の情報はほとんどない状況である。植生断面を調査するため,2011年5月に,谷を横切る5つの帯状区を設けた。確認された6科8種の木本植物はすべて灌木類であった。キンロバイ(Potentilla fruticosa)が調査地全域に分布し,局所的に有刺植物のCaragana jubataが点在していた。木本種数は標高が高くなると有意に増加しており,種数増加の原因について考察を加えた。

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