当院における小児尿路結石症の臨床的検討

DOI Web Site 参考文献14件
  • 武信 康弘
    川口市立医療センター泌尿器科，日本大学医学部泌尿器科学系泌尿器科学分野
  • 大日方 大亮
    日本大学医学部泌尿器科学系泌尿器科学分野
  • 五十嵐 智博
    日本大学医学部泌尿器科学系泌尿器科学分野
  • 松井 強
    日本大学医学部泌尿器科学系泌尿器科学分野
  • 咲間 隆裕
    日本大学医学部泌尿器科学系泌尿器科学分野
  • 持田 淳一
    日本大学医学部泌尿器科学系泌尿器科学分野
  • 五十嵐 匠
    川口市立医療センター泌尿器科，日本大学医学部泌尿器科学系泌尿器科学分野
  • 浜野 公成
    弁財泌尿器・内科クリニック
  • 小林 堅一郎
    埼玉県立小児医療センター泌尿器科，日本大学医学部泌尿器科学系泌尿器科学分野
  • 小野 昌哉
    埼玉医療生活協同組合羽生総合病院泌尿器科
  • 多田 実
    埼玉県立小児医療センター泌尿器科，日本大学医学部泌尿器科学系泌尿器科学分野
  • 山口 健哉
    日本大学医学部泌尿器科学系泌尿器科学分野
  • 平方 仁
    日本大学医学部泌尿器科学系泌尿器科学分野
  • 川田 望
    日本大学医学部泌尿器科学系泌尿器科学分野
  • 賀屋 仁
    川口市立医療センター泌尿器科
  • 高橋 悟
    日本大学医学部泌尿器科学系泌尿器科学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Clinical Studies on Pediatric Urolithiasis
  • トウ イン ニ オケル ショウニ ニョウロ ケッセキショウ ノ リンショウテキ ケントウ

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抄録

【目的】成人の尿路結石症に対する治療方針と治療成績に関する情報は，ガイドラインも定着し豊富である．一方，小児期における尿路結石症の罹患率は青壮年期と比較して低く，その治療報告も少ない．そこで，当院で小児尿路結石症に対し，体外衝撃波結石破砕術Extracorporeal Shock Wave Lithotripsy，以下ESWL）または経皮的腎砕石術（Percutaneous nephrolithotripsy， 以下PNL）を施行した12例に対し検討した．<br>　【対象】1997年4月～2010年4月までに当施設で治療した15歳以下の小児尿路結石手術症例12症例（男児7例，女児5例）を対象とした．術式の内訳はESWL 単独8例，PNL単独2例，ESWL+PNL 1例，ESWL+経皮的膀胱砕石術1例であった．<br>　【結果（Table 1）】年齢は2歳2ヶ月から14歳8ヶ月，男児7例，女児5例，部位は腎結石7例，尿管結石5例であった．ESWLは10例に対して施行．1例を除き1回の治療で完全破砕に至った．PNLは3例に対して施行．治療回数を2回要したものを1例に認め，残石に対しESWLを併用したものを1例に認めた．最終的に3例全てが完全破砕に至った．<br>　【結論】小児尿路結石症については，治療機器のサイズや種類の問題，患児の組織の脆弱性のため，治療適応には十分な検討が必要である．しかし，これをふまえた積極的加療は，小児尿路結石症に対して有効と思われる．

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参考文献 (14)*注記

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