自己評価と接近回避志向 : 制御焦点の活性化による相関関係の変化

DOI HANDLE Web Site 被引用文献1件 オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • ジコ ヒョウカ ト セッキン カイヒ シコウ セイギョ ショウテン ノ カッセイカ 二ヨル ソウカン カンケイ ノ ヘンカ
  • ジコ ヒョウカ ト セッキン カイヒ シコウ : セイギョ ショウテン ノ カッセイカ ニ ヨル ソウカン カンケイ ノ ヘンカ

この論文をさがす

抄録

自己評価の肯定性・否定性と利得接近志向・損失回避志向の相関関係が、制御焦点の活性化操作によっていかに変化するかについて、以下の2 つの仮説を検証した。促進焦点を活性化させたときには、予防焦点を活性化させたときよりも、利得接近志向と自己評価の肯定性の正相関が強く示されるだろう(仮説1)。予防焦点を活性化させたときには、促進焦点を活性化させたときよりも、損失回避志向と自己評価の否定性の正相関が強く示されるだろう(仮説2)。実験参加者はまず制御焦点の活性化操作を受け、続いて肯定的あるいは否定的な特性語について自己評価し、最後に利得接近志向と損失回避志向の強さを評定した。結果は仮説1について不支持、仮説2について支持するものであった。考察として、促進焦点と予防焦点の各システムにおいて自己評価が果たすフィードバック機能について議論した。

収録刊行物

  • 対人社会心理学研究

    対人社会心理学研究 12 59-65, 2012

    大阪大学大学院人間科学研究科対人社会心理学研究室

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報

問題の指摘

ページトップへ