抗体陰性化を確認後にもかかわらず,ヘパリン再投与によりヘパリン起因性血小板減少症(heparin-induced thrombocytopenia: HIT)を再発した1例

書誌事項

タイトル別名
  • A recurrent case of HIT with heparin re-exposure despite sustained absence of HIT antibody
  • コウタイ インセイカ オ カクニン ゴ ニ モ カカワラズ,ヘパリン サイトウヨ ニ ヨリ ヘパリン キインセイ ケッショウバン ゲンショウショウ(heparin-induced thrombocytopenia : HIT)オ サイハツ シタ 1レイ

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抄録

80歳代男性.糖尿病性腎症による慢性腎不全のため,他院にてヘパリンを使用し血液透析導入となる.導入後,血小板は減少し,右大腿深部静脈血栓症を生じ,HIT抗体陽性のため,HITと診断された.アルガトロバン,ワーファリン使用の状態で安定したため,当施設に紹介となった.約1年半後,3か月以上にわたるHIT抗体の陰性化を確認後,ヘパリン再使用を試みた.しかし,血小板減少,回路内凝血,シャント閉塞を合併した.後に判明したHIT抗体価は再度上昇しており,HITが再度発症したと考えられた.

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参考文献 (23)*注記

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