内側縦束症候群で発症し,経過中に肥厚性硬膜炎を合併した高齢発症SLEの1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Medial Longitudinal Fasciculus Syndrome and Hypertrophic Pachymeningitis in an Elderly-woman with Systemic Lupus Erythematosus
  • 今月の症例 内側縦束症候群で発症し,経過中に肥厚性硬膜炎を合併した高齢発症SLEの1例
  • コンゲツ ノ ショウレイ ウチガワ タテ ソク ショウコウグン デ ハッショウ シ,ケイカ チュウ ニ ヒコウセイコウマクエン オ ガッペイ シタ コウレイ ハッショウ SLE ノ 1レイ

この論文をさがす

抄録

症例は72歳,女性.左内側縦束症候群(以下MLF症候群)と意識障害で発症した全身性エリテマトーデス(以下SLE).意識障害の原因は髄液検査よりneuropsychiatric SLE(以下NPSLE)が疑われ,入院時の脳脊髄MRIは正常であったが,経過中のMRIで肥厚性硬膜炎と診断された.ステロイドパルス療法を行ったところ,各種の症状は速やかに改善したが,その後,再び意識障害が出現,MRIで多発脳梗塞巣を認めた.ループス抗凝固因子は軽度陽性,抗CLβ2GPI抗体,抗カルジオリピンIgGは陰性であったが,抗プロトロンビン抗体が陽性であり,抗リン脂質抗体症候群(以下APLS)の関与を考え抗凝固療法を追加したところ,症状の改善を認めた.<br>

収録刊行物

参考文献 (6)*注記

もっと見る

詳細情報

問題の指摘

ページトップへ