「日本の建築」について 2010年秋学期国内特別研究報告

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タイトル別名
  • 「 ニホン ノ ケンチク 」 ニ ツイテ 2010ネン シュウ ガッキ コクナイ トクベツ ケンキュウ ホウコク
  • Thinking about Japanese architecture

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抄録

「日本建築史」を高等教育の教科書或はそれに近い内容の書籍と捉え、「日本の建築」を前者よりも幅広い読者を対象とした書籍或は著者の建築観を強く反映した意匠論と考える慣例がある。戦前に書かれた「日本建築史」を戦後再刊するに際して、その内容を踏襲した上で「日本の建築」と改名した例もあるが、これも、この慣例の範囲内のことと考えて良い様に思う。 この研究は、技術史を軸として「日本の建築」を構想するに際して、私の建築観を明確にし、その建築観を背景に、その記述範囲をどの様に定め、どの様に構成するかを検討しようとしたものである。その成果については、最終的には、同名の著作の刊行を以て完成させなければならないが、特別研究に充てられた期間の検討を通して得られた知見を、機会ある毎に発表し、その構成を試行錯誤している。「戦後の建築」の軸となる部分を「定常化社会の建築 -生産から維持へ-」(atプラス08)掲載の中で、「奈良の建築」に関わる部分を、本年10月の東洋大学公開講座で部分的にではあるが、それぞれ組込んで執筆或は発表してきた。 ここでは、それぞれの原稿或は発表資料から該当部分を抽出し研究報告とする。

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