同一明度差のグレースケール配色がVDT作業効率と疲労に及ぼす影響

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タイトル別名
  • Effects of Same Conditions with Brightness Differences in Gray Scale VDT Screen on Work Efficiency and Fatigue
  • ドウイツ メイドサ ノ グレースケール ハイショク ガ VDT サギョウ コウリツ ト ヒロウ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

本研究では、男子大学生16名を対象に文字と背景の明度差が等しいグレースケール10配色を用い、同一明度差のVDT画面が作業効率と疲労に及ぼす影響について検討した。その結果、30分間のVDT作業量について10配色間に有意差がみられた。国際基準に適合する陽画表示配色の組み合わせにおいて、背景の明度が低い配色の作業量は有意に少なかった。生理指標による作業負担について、背景の明度が最も高い配色において、作業前後の拡張期血王及び心拍数に有意差がみられた。CFF値による疲労評価により、陽画表示のうち背景の明度が最も低い配色において疲労が抑制されることが示唆された。作業前と作業後の疲労評価スコアに有意差がみられた項目数は配色により異なった。陰画表示において、背景の明度が最も高い配色は国際基準に適合しないが、主観的疲労感は他の配色より低いことが確認された。陽画表示では背景の明度が高いほど審美性の評価が高く、陰画表示では背景の明度が高いほど機能性の評価が高い頃向がみられた。

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参考文献 (23)*注記

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