夏秋ピーマンにおけるスワルスキーカブリダニの主要微小害虫に対する防除効果と硫黄粉剤畝上散布が密度に及ぼす影響

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  • Control of major pests by released of <I>Amblyseius swirskii</I> Athias-Henriot and effect of furrow surface sulfur dust application on predatory mite density in green bell pepper greenhouses.
  • ナツ シュウ ピーマン ニ オケル スワルスキーカブリダニ ノ シュヨウ ビショウ ガイチュウ ニ タイスル ボウジョ コウカ ト イオウ フンザイ ウネ ジョウ サンプ ガ ミツド ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

2010年および2011年の 5月下旬～ 6月上旬に，大分県の夏秋ピーマン現地施設で，アザミウマ類およびタバココナジラミの防除を目的にスワルスキーカブリダニを10a 当たり50,000頭放飼した。本天敵は, 1回の放飼で定着し, 120日後まで生息が確認された。 8月中旬以降，無放飼区のミカンキイロアザミウマ成虫密度が，1.6～3.8頭／花と高くなったのに対し，放飼区は 0～0.1頭／花と低かった。無放飼区のタバココナジラミ成虫と老齢幼虫密度は，2.2頭／ 3葉以上となったのに対し，放飼区は 0～0.2頭／ 3葉と低く，本天敵の 2種害虫に対する密度抑制効果が認められた。一方，放飼区と無放飼区でヒラズハナアザミウマ成虫の発生推移に差はなく，密度抑制効果は認められなかった。また，ピーマンうどんこ病対策として, 5～ 8月に 4回，10a 当たり 3kg の硫黄粉剤を畝上散布したが，本天敵の生息密度に影響は認められず，両資材は併用可能であることが明らかとなった。

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