<i>Helicobacter pylori</i> 感染及び萎縮性胃炎が血清Se濃度に及ぼす影響

• 倉内 静香

  弘前大学大学院医学研究科 社会医学講座 弘前大学大学院保健学研究科

• 高橋 一平

  弘前大学大学院医学研究科 社会医学講座

• 松坂 方士

  弘前大学大学院医学研究科 社会医学講座

• 岩根 かほり

  弘前大学大学院医学研究科 社会医学講座

• 檀上 和真

  弘前大学大学院医学研究科 社会医学講座

• 挟戸尾 真梨子

  弘前大学大学院医学研究科 社会医学講座

• 浜野 学

  弘前大学大学院医学研究科 社会医学講座 芝浦工業大学 工学部共通・体育・健康科目

• 古川 照美

  弘前大学大学院保健学研究科

• 梅田 孝

  弘前大学大学院医学研究科 社会医学講座

• 中路 重之

  弘前大学大学院医学研究科 社会医学講座

書誌事項

タイトル別名

• Association between <i>Helicobacter pylori</i> infection and atrophic gastritis, and serum selenium concentration
• Association between Helicobacter Pylori Infection and Atrophic Gastritis, and Serum Selenium Concentration

抄録

 Helicobacter pylori が感染した胃粘膜では，慢性炎症が引き起こされ，萎縮性胃炎 (AG) となり，最終的に胃がんに至る．一方，胃がんの発症に対して，Selenium (Se) は抑制効果がある可能性が指摘されている．そこで，一般住民を対象に，H. pylori 感染および AG と血清Se濃度の関連について調査・検討した．<br>  2005年岩木健康増進プロジェクト・プロジェクト健診を受診した728名 (男性252名，女性476名) を対象とした．測定項目は H. pylori 便中抗原価と血清抗体価，AG判定として血清ペプシノゲン (PG) I と PG II，血清Se濃度とした．<br>  血清Se濃度は，H. pylori 感染の影響は受けず，AG により低下する可能性が示唆された．また，PG I 濃度が低下すると，血清Se濃度も低下する傾向がみられた．これらの結果から，PG I 低下による Se の消化吸収能の障害が胃がん発症過程における Se 低下の機序であることが示唆された．

収録刊行物

• 弘前医学

  弘前医学 63 (2-4), 105-115, 2012

  弘前大学大学院医学研究科・弘前医学会

キーワード

• ヘリコバクター･ピロリ
• 萎縮性胃炎
• セレン

詳細情報

• CRID: 1390570166645167616
• NII論文ID: 110009550205
• NII書誌ID: AN00211444
• DOI: 10.32216/hirosakiigaku.63.2-4_105
• ISSN: 24344656
• ISSN: 04391721
• HANDLE: 10129/4812
• NDL書誌ID: 024135693
• Web Site: https://hirosaki.repo.nii.ac.jp/records/3748
• Web Site: http://id.ndl.go.jp/bib/024135693
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I024135693
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2013162078
• 本文言語コード: en
• データソース種別:
  • JaLC
  • IRDB
  • NDL
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可